30代未経験エンジニアが、フリーランス案件を獲得するまでにした5つの事

フリーランスの女性
フリーランスの女性

30代未経験、フリーランスを目指して、初案件を獲得するまでのお話

はじめまして。おばたです。

30代から未経験でフリーランスになる!そんな意気込みで独学を頑張る皆さんに向けて、私の体験談をお話します。少しでも皆さんの力になれれば幸いです。

最初にお断りしますが、私はバリバリのプログラマーをやっているとか、サービス開発を行っている感じではありません。

ツイッターではECサイトの何でも屋と呼称していたりするので、ある意味誰でもできることを、クライアントに合わせてご提供させて頂くというゆるーい感じのスタンスです。

なので、自分で製品を作って売る!アプリ開発の会社で働きたい!という方向けの記事ではないかもしれません。

自己紹介

簡単に私の自己紹介をさせて頂きます。詳細なプロフィールはこちらからどうぞ

私は芸術大学を卒業後、紆余曲折あり29歳独身実家暮らしで会社員をやっていました。

地元企業ではありましたが、大企業の100%子会社でしたので安定感があり、収入も平均年収くらいは貰っていました。

家族もあり、家もあり、車もあり、趣味もあり・・・それなりに幸福度の高い生活をしていたように思います。

しかし、日々別世界に飛び込みたいという探求心のようなものがあり、如何にして現状を打破するか?について毎日考えて居ました。

そこで思い立ったのが、フリーランスという道でした。

下記を読む前に・・・

下記内容は、私の実体験そのままです。

残念ながら私は初案件獲得までに、遠回りをしてしまいました。1~5個の行ってきたことを紹介しますが、1~4までは、正直失敗談です。初案件獲得したのは5の方法です。

さらに付け加えると、初案件はWebエンジニア職ではありません。ECサイトの何でも屋という感じの仕事をさせて頂きました。

独学でHTMLやCSS、PHPを勉強してきましたが、それらは一切使うことなく初案件をこなしてきました。毎日パスの使い方もわからないアドビのイラストレーターと格闘しました。

今ではほとんどの案件がデザイナー的な仕事です。たまにWordPressの修正や、HTML、CSSの修正も行いますが、メインは広告用の画像作成だったり、「これを作りました」とわかりやすいものが多いです。

それでは、本編どうぞー

1、クラウドワークスで仕事探し

WEBデザイン

当初は、クラウドワークスやランサーズでバリバリ案件を獲得して、一気に年収一千万を目指してやる!というような、気持ちでしたが、その気力はすぐになくなります。

その理由は、競合他者が多すぎて勝てない

当時はぎりぎり29歳でしたが、20代前半で制作実績もたくさんある人たちがゴロゴロいて、こんな修羅場で案件獲得できるわけがない!と早々に諦めました。

3回クライアントとやりとりをしましたが不採用。1回クライアントからお仕事を貰える直前まで行きましたが、訳あって辞退という戦績でした。

イラストレーター系やデザイン系の仕事はさらに競争率が高く単価も低いようで、応募する気すら起きませんでした。

ということで、競合他者がいない場所で活動する、ゆるーいフリーランス(ゆるフラ)を目指すことに。

10案件に応募して1案件獲得するより、1案件に応募して1案件獲得したかったのです。

2、地元の知り合いから案件を探す

東京に出てくる前、私は地元茨城の田舎街で知り合いにフリーランスになることを公言していました。

これはある意味宣伝活動のようなものでしたが、無料あるいは格安であればWebサイトを作って欲しいという人が意外といました。

事業を行っている人は、Webサイトは無いよりはあった方が良いと感じているのかもしれません。

地元の個人商店に知り合いがいる場合などは、「未経験」から脱出するために無料あるいは格安で1つ仕事をするのが良いと思います。

私の場合は、通っていた美容室のサイトを作りました。

3、フリーランス転職サービスで仕事を探す

フリーランスと言うと聞こえは良いですが、非正規雇用です。

私の場合はアルバイト、パート、外注、などなど全ての言葉を内包しているのがフリーランスだと考えています。

転職サイトを見てみると、契約体系などは細かくかかれておらず、月収50万円などとザックリ金額が提示されていることがほとんどです。

そして、残念ながら転職サービス、フリーランスの斡旋サービスなどに登録するときには「未経験」が大きなネックになります。

サービスを提供する企業は10社以上あるのではないかという感じですが、私が登録したサービスではまず最初に必ずオンラインでの面談がありました。

これは、人材派遣サービスと全く同じ形式だと思います。

派遣会社の社員と面談した後、企業に配属されるという形で、まず人材派遣会社の面談を通過しなければ案件はもらえません。

ここで一番最初に聞かれる質問は「ご経験はどのくらいありますか?」です。

そして「未経験です」というと即お断りされます。あるいは「厳しいと思いますが探してみます。」です。

30代の皆さんなら理解できると思いますが、「厳しいと思いますが探してみます。」は丁寧なお断りです。

間違っても「探してくれる」と勘違いして、自宅待機などしないようにしてください。ちなみに、私はそれ以来一度も連絡は来ていません。

・・・という、おそらく未経験あるあるを一通りこなして、人材派遣サービスも諦める事にしました。

4、東京に引越す

この時すでに、仕事探しが難航し3ヶ月が経っていました。

ご縁があって東京進出を決め5月1日から東京での生活が始まりました。

というのも、もともと東京で生活がしてみたいという想いもありましたし、人生最後の最大のチャンスが巡ってきたかもしれないと思い、思い切って家を借りて東京に引っ越しました。

当時はコロナの影響で仕事がなくなる、そんな予想もしていたので、未経験が田舎暮らしではキツイかもしれないと考えて居ました。

引越してきてしばらくは、またクラウドワークスに顔を出してみたり、練習でサイトを作ってみたりと右往左往しながら生活していました。

少なかった貯金もさらに少なくなり、これは本気でヤバいかもしれない・・・という不安もありました。

その不安にさらに追い打ちをかけてきたのが、年金、保険、住民税の支払いです。

会社員時代は会社が全て手続きをしてくれていたので、金額は知っていましたが、実際にお金をおろしてコンビニに支払いに行くときほどお金が減っていく実感が大きかった時はありません。

家で独学しているだけなのに、家賃以上のお金を払うなんて・・・、と絶望に浸っていました。

5、ハローワークで仕事探し

今まで直雇用のアルバイト経験と、直雇用の正社員経験しかなかったので、ハローワークについてほとんど知識がありませんでした。

ある日、MENTAというサービスで人生相談的なサービスを行っている人を偶然見つけ、相談してみました。その言葉を貰ったのは大きかったです。

「あなたが30歳までやってきたこと全てに価値がありますよ」

そして、ハローワークに行くこともおススメされました。

ということでハローワークに行くことになるのですが、ハローワークに行って衝撃を受けました。

「仕事がある」

灯台下暗しとはまさにこういうことでしょうか?一番身近かもしれない職業紹介サービスに、まさかこんなにも求人情報があるとは思いませんでした。

さらに面白いのは、渋谷や新宿など激戦区で求めている人材レベルは高いのに、それほど給料が高くないのに対して、

少し離れたエリアで働けば、通勤ラッシュにも巻き込まれず、仕事レベルは未経験でも可能ということです。給料もしっかり貰える。

まだ応募もしていないのに、「あ、これ仕事できる」

という求人票にたどり着き、応募して、無事採用。

・・・こんなに簡単に採用してもらえるなんて、さすが大都会東京だなぁと感心しました。

まとめ

お金の画像

MENTAで出会った人も言っていましたが、

自分の強みを理解して仕事を探す。

これが重要だと私も思います。

私の場合は芸術大学卒業と、会社員として働いていたということでしょうか。

これは周りの人から見ると、デザイン的な基礎知識がある。ちゃんと出勤できる人と認識してもらえるそうです。

意外と個人事業を行っている人は、会社員として働いたことが無く、それだけですごいと思ってもらえたりしますし、クライアントから聞いた話では、「1週間もしないで消えるバイトもたくさんいる」とのこと。

ちゃんと出勤できる、ということはあたりまえの事のようですが、それだけでも価値があるのです。

特にECサイトの運営を行っていると、扱っている商品について理解するのにも1ヶ月くらい必要だったりしますので、継続して仕事をしてくれる人材というだけで重宝されるのかもしれません。

私は初案件獲得まで、随分と遠回りをしてしまったなぁと思います。

みなさんは、自分の強みを理解して、適切な場所で案件探しをして1日でも速く初案件獲得できるように頑張ってください。応援しています。

ファイトー!

この記事を書いた人

小幡 知弘

1990年茨城県神栖市生まれ
2013年大阪芸術大学卒業
Python×Webエンジニア